トイレは毎日使うものなので、詰まったり水漏れしたり、故障したときはできるだけ早く対処したいですよね。しかし、「どこに頼むのが良いのか」「何を基準に選べばいいのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
トイレ修理の対応をしてくれる業者は、主に3種類あります。また、依頼する前に見積もりを取ったり業者の対応を確認したりすることで、トラブルを防ぎましょう。
この記事では、トイレ修理の対応をしてくれる業者や事前に確認すべきことを紹介します。
トイレが故障したときにすぐ対応ができるように、ぜひ参考にしてください。
トイレ修理作業をしてくれる業者は主に3種類
トイレ修理は、全部で3種類の業者が対応してくれます。
- 水道修理業者
- トイレメーカー
- 個人事業主
それぞれの特徴を紹介します。
1.水道修理業者
トイレのトラブル対応でもっとも一般的なのが、水道修理業者です。
水道修理業者はその名の通り、水回りに関する修理の専門家です。的確な原因の特定と、適切な修理をしてくれます。
水道修理業者の中には、夜間・休日問わず24時間連絡が取れる会社もあります。その場合は多くが緊急で対処をしてくれるので、トイレのトラブルが起きたときに迅速な対応が可能です。
しかし、会社によっては料金を高く請求してくることもあります。見積もりや出張料金が請求されることもあるので、注意が必要です。故障に焦って適当に選ばず、事前に料金の確認をするようにしましょう。
2.トイレメーカー
LIXILやTOTOなどのトイレメーカーでも、メンテナンスを含むトイレの修理対応をしています。自宅で使用しているトイレメーカーに直接頼むことで、どんな問題でも対処してもらいやすくなります。
トイレメーカーによって対応しているサービスが異なるので、修理を依頼する前に保証書などを確認してみましょう。トイレを購入したときについてくる説明書に、簡単なトラブルであれば自身で対処する方法が書かれていることもあります。
ただし、基本的にメーカーは日程の調整が必要です。水漏れやつまりなどの緊急を要するトラブルには向きません。
水の流れが悪い・便座を交換したいなど、緊急でないトラブルの修理依頼がおすすめです。
3.個人事業主
個人事業主が登録しているサービスサイトから、トイレ修理を担当している人に依頼できます。
個人事業主は、基本的に修理の料金も事業主が決めているため、ほかの業者よりも料金が低い傾向にあります。また、個人での営業なので比較的日程の融通がききやすいのも特徴です。
トイレの修理は業者を家の中に招き入れるため、防犯面が不安な方にはおすすめできません。しかし、料金を低く抑えたい方は個人営業している業者を信用して、依頼してみても良いでしょう。
トイレ修理を頼むなら|水道局指定工事店が安心
「水道局指定工事店」とは、各自治体の水道局などで定められた業者のことです。水道法施行令の基準に沿って、適切な対処ができると認められた業者のみ認定されます。
水道局から認定を受けるためには、3点の要件を満たす必要があります。
- 「給水装置工事主任技術者」という国家資格を持った者がいる
- 給水装置工事を行う上で必要な機材を所有している
- 「欠格要件」に該当せず、不正を起こす恐れがない
水道局指定工事店に認定されている業者なら、上記3点が自治体から認められている安心感があります。
水道局指定工事店でも、対象地域は認定された自治体内のみです。認定された自治体以外での施工は禁止されているので注意しましょう。
トイレ修理でトラブルにならないための事前確認
トイレ修理を依頼するうえで、業者との間にトラブルがないとは言い切れません。実際に、悪徳業者とのトラブルが発生しているのも事実です。
作業が終わってからトラブルにならないよう、事前に確認すべきことを解説します。
- 事前見積もりで妥当な料金か
- 誠実な対応か
- 説明が詳細か
トラブルは事前の対策で未然に防げます。トイレの修理はできるだけ早く対処したいものですが、焦らず見極めることが大切です。
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事前見積もりで妥当な料金か
トラブルを防ぐために、事前見積もりが低すぎず妥当な料金かを確認しましょう。
トイレ修理の相場は以下の通りです。
・トイレ修理で部品を交換しない場合:1万円以下
・部品の取り外し作業や交換、取り外した部品の処理がある場合:それぞれ1〜2万円程度
見積もりの料金が相場よりも明らかに低い場合は、あとから上乗せされる危険性があるので注意しましょう。
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誠実な対応か
事前の見積もりや問い合わせの時点で、業者が誠実な対応をしているかも意識しましょう。質問に対して曖昧な返答しかない場合や、迅速な対応でない場合は注意が必要です。
誠実な業者なら、見積もりや問い合わせも誠実に対応してくれるはずです。あなたの悩みに寄り添い、解決しようとしてくれるかどうかも業者選びでは確認しましょう。
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説明が詳細か
トイレ修理の事前見積もりの時点で、説明が詳細かどうかも判断基準になります。
・出張見積もりに来たのにトイレの状況を詳しく見ずに見積もっている
・部品すべてを取り換える必要があるなど、大げさに言う
・故障の原因や見積もりの詳細を教えてくれない
上記のような場合は、実際にトイレ修理を目的とせず、修理料金を上げようと考えている危険性があります。
不安な点があれば業者に確認をして、トイレ故障の原因や料金の詳細を明確にしましょう。
トイレでよくある故障と原因
トイレ修理の依頼でよくある故障と原因を紹介します。
・詰まり
トイレの修理依頼でとても多い故障が、詰まりです。
トイレットペーパーを一度に大量に流したり、トイレには流せないものを流したりすると詰まりの原因になります。
自然に詰まる場合もありますが、多くは「数回に分けて流す」「流せないものは流さない」などの対策で防げる故障です。
・水漏れ
トイレの床が濡れている・排水管から水が漏れているといった故障も、トイレ修理の依頼では多くあります。
水漏れの原因の多くは、部品の劣化や破損です。そのため部品を購入して交換する必要があります。個人でも対応できますが、業者に依頼するほうが確実で安心です。
水漏れしてしまったら、それ以上水が出ないように止水栓を閉めましょう。あとは濡れてしまった箇所を拭き、原因を探すか業者に依頼して修理しましょう。
・水が流れたまま
トイレのタンクの中や便器内・手洗い場の水が流れたままも、トイレ修理では多い故障です。
原因は、タンクの劣化や水が溜まる前に流してしまったことが考えられます。タンクの劣化が原因なら、部品の交換・修理が必要な場合もあります。
一度、ご自身でできる対処を試してみて、改善されなければ業者に依頼しましょう。
・水が流れない
水が流れない故障も、タンク内の部品の劣化が原因の可能性があります。
「タンクに水がたまらない」「レバーの手応えがない」などの問題が発生したら、業者に問い合わせて先に原因を突き止めるのも手段のひとつです。
・ウォシュレット・便器の故障
トイレは毎日何度も使用するので、経年劣化が進んだり傷んだりします。ウォシュレットや便器は、購入したメーカーに頼んで交換してもらうのがおすすめです。
まとめ
トイレ修理の対応をしてくれる業者は主に3種類あります。
・水道修理業者
・トイレメーカー
・個人事業主
トイレ修理は、各自治体から認定されている「水道局指定工事店」に依頼するのが安心です。依頼するときは「妥当な料金か」「誠実な対応か」「説明が詳細か」を確認し、悪徳業者ではないかの判断をしましょう。
トイレは、日常生活に欠かせないもののひとつなため、迅速で丁寧な対応が求められます。
生活に欠かせないものだからこそ、トイレ修理をどこに頼むかはしっかりと見極めましょう。
トイレが故障してから慌てるのではなく、事前に目星をつけておくのもおすすめです。
ぜひ、この記事を参考にトイレ修理をどこに頼むかを決めてみてください。